2017年04月01日
Compact heater について...
モニターにご協力して頂いた皆様、誠に有難うございました。
3/31期限のモニター様からの情報収集も終えましたので
今後のCompact heaterの方向性等を説明させて頂きます。
現在、コイル素材をステンレスに変更し、Compact heater 使用状況を想定した
コイルの熱、衝撃、振動による金属疲労等の耐久性を独自のテストで確認しています。
*金属疲労の原因を想定するのは比較的難しいものではありませんが、
使用環境や状況によりそれに至るまでのメカニズムは複雑なものです。
いずれ出るテスト結果は、あくまでも参考データとしてご理解ください。
(経年劣化、強制的急激冷却等はテスト範囲では無い)
以下...テスト内容です。
火器はST-310使用、コイルは同じものを使い続け、番号順に進行。
1,ほぼ最大火力でのヒーター連続加熱30分、自然冷却後にコイル確認。
2,ほぼ最大火力でのヒーター連続加熱3分後、自然冷却、を繰り返し10回後にコイル確認。
3,コイル単体を高さ約1.5mからステンレス板に落として衝撃を与える。連続5回後コイル確認。
4,コイル単体を研磨用電動工具に固定し30秒間強い連続振動を与える。その後コイル確認。
5,ほぼ最大火力でのヒーター連続加熱30分、自然冷却後にコイル確認(1と同じ)
以上、終了したテストです。
以下、現在進行中のテスト。
6,Compact heaterの適正火力と思われる中火以下(ヒーター本体から炎が漏れず、
コイルが安定して赤熱している状態)での累計加熱時間100時間。
その後、コイル状態の確認。
フィールドでの火器はウインドマスターを使用。使用時間は加熱時間に加算する。
今まで使用していた鉄素材でのコイル使用は、
特に加工時にストレスがかかる、R付近の金属疲労による破断が懸念される為
仕様をステンレスに変更しました。
よく自作ヒーターでみられるステンレスコイル使用に疑問を持ったのが、
Compact heater 製作のきっかけだったのですが、
結局私もここへ辿り着いてしまったようです...(笑
とは云え、ステンレスをそのまま使用するつもりもなく、
少しでも熱放射を期待できるものにと加工して使用していますので
体感ではありますが、前回コイル同等...もしくは上かな...
とも思えるレベルになっていると思っています。
モニター様には申し訳ございませんが、
サンプル品はあくまでも、製作過程上の試作品であることご理解ください。
以上、しばらくお待ちいただきますが、このテストクリア次第で販売準備を検討したいと思います。
状況により販売はしない場合もございますので、ご了承下さい。
その他、改良を加えた点の説明。
1,上部付属リングの変更
横に寝たリングを反対側に起こすことで、リングに浮きが出やすくなりペグ等での差し込みやすさが向上しました。
2,ヒーター下部を数mm立ち上げる。
エッジができたことで、バーナー五徳のギザ山にかかるようになったので横ずれが起こりにくく安定性が向上しました。
ヒーターの熱利用について多数ご意見がございました。
この点についてのNakedLaboのスタンスは、
「Compact heater本来の使用方法では無いが、
形状的にマグ等を置いての熱利用は不可能では無い。
仮にこの目的での使用をする場合は、ご自身の責任とアイデアで」...というところです。
私の場合、フィールドではウインドマスターを使用しています。
OD缶の種類も様々で組み合わせによっては、かなりの高さになってしまいます。
さらにヒーター自体の大きさも考慮した場合、推奨できる使用方法では無いとの判断です。
よって今後、専用パーツや加工の予定はございませんのでご理解ください。
因みに、アイデアの一つとしてつくってみました。
ホームセンターでも手に入る0.8のステンばね線材を使っています。
本体を挟み込むように固定でき、取り付けたままケースにも入るので、
収納時のあそびはなくなりケース内でのガタつき防止にもなります。
あくまでも、例えば・・・というものです(笑
その他は、今後の方向しだいでの説明になりますので後日とさせて頂きます。
因みに、現在の累計加熱時間は68時間です・・・(笑
リスクマネジメント的にも、ヒーターを確認できる場所に居なければならないこともあり、
少々時間はかかってしまいますが、着実に残り時間を消化中です。
以上、宜しくお願い致します。
そして、モニターにご協力いただいた皆様、あらためて有難うございました。
今回のモニター募集は非常に有益なものであり、
やってよかったと強く思えるものでした。
*写真はすべて試作品です。
この記事へのコメント
色々改善されたようでよかったです^^
ストーブの仕様環境や燃焼時間、改善点、などなど注意事項的なものも動画にしたいと思ってましたが、ほぼこちらの記事で網羅されてますね笑
ストーブの仕様環境や燃焼時間、改善点、などなど注意事項的なものも動画にしたいと思ってましたが、ほぼこちらの記事で網羅されてますね笑
Posted by YORIKI at 2017年04月02日 11:36
YORIKIさん
今回のブラッシュアップで、最終となりそうです。
テスト終了までもうしばらくお待ちくださいm(_ _)m
今回のブラッシュアップで、最終となりそうです。
テスト終了までもうしばらくお待ちくださいm(_ _)m
Posted by NakedLabo at 2017年04月02日 12:43