2020年07月04日
Insulation Pad の紹介
Insulation Pad
フィールドで熱いものに触れる機会は多い。
熱から手を守る為、
グローブや手ぬぐいなどで事が済むこともあるだろうし、
リフターやマルチツールなどを使い事が済むこともあるだろう。
実際、今までボクはそうしてきたし今後もこれで事足りるのでは...とも思う。
しかし、グローブや手ぬぐいの断熱性の物足りなさや、
ズシリと感じるマルチツールや、
軽量とはいえ嵩張る(...とボクは感じている)リフターに
かすかなストレスを感じる。
今回NakedLabo が提案する Insulation Pad は、
つかむ・つまむ・はさむ、などといった動きから、
ちょっと支えたい・ちょっと押さえたいといった
些細なシチュエーションまで、
熱源からのリスクを回避しながら対応できるアイテムである。
Insulation Pad は、JIS規格A種を取得した断熱材(炭素繊維)を、
ガラスクロスにシリコーンコーティングを施した耐熱シートで包み、
Ash sack にも使用する耐熱性の高いアラミド糸で縫製している。
アウターの耐熱シートは、JIS規格C種を取得・防炎登録済のものを使用し、
輻射熱反射効果を期待したシルバー仕様で、
スパッタシートとしても使えるものである。
250℃の輻射熱環境下での連続使用も考慮した素材なので、
焚火やバーナー廻りでも物質的な損傷は極めて少なく、
安心して使用できるのではないだろうか。
ただし、直火が触れる状態での使用は想定していないので、
予めご理解頂きたい。

若干の個体差が発生することを前提としても、
約28g という軽さと携帯性は
既存のリフターやハンドル等と比べても遜色ないレベルだと思う。
ちなみに、重量的に同等クラスのものを挙げるとするならば、
MSR ライトリフター 28g
VARGO チタニウムポットリフター 23g
などだろうか。
(何気ないが、下向きの手の動きに追従する操作性は
使用感を判断するひとつのポイントではないだろうか...)
使用感も適度な柔軟性とコシ、
素材の持つ独自のグリップ性が指の動きに追従するので扱いやすく、
幅広い形状のものにアクセス良く対応できる分、
差別化は十分に果たしているのではないかと思っている。
シリコン製の鍋つかみを使用したことがないので
想像の域を脱しないが、
使用感は似ているのではないかと想像する。
ただ、Insulation Pad が持つ直火に近い位置での耐性に関しては、
十分に優位性を感じている。
クッカーやマグのハンドルを取り去り、
同じような目的でカーボンフェルトや別素材で...と実践されている方、
また考える方は少なからずいるが、
Insulation Pad は、そういった方向性のなかのひとつの可能性として
考慮しても十分に実践的道具になるのではと思っている。
Insulation Pad が対応するものは幅広い。
熱くなったケトル・ボトル・ポット・クッカー・シェラカップ・マグ・パン...etc
焚火台からこぼれ落ちた燃えさしを
さっとつまみ拾い上げるような
積極的使用にも対応できるだろう。
手の届く範囲に置いておけば、
とっさの状況にも素早く手にできるのではと思う。
くっついた肉を裏返すときに動いてしまう焼き網を押さえたり、
タレでべたつく焼き鳥の串や金串を持つのにも良いかもしれない。
保水しないし汚れもふき取るだけでケアできるので、
焚火台の五徳やスピットなどに触れても、
焚火で付いた煤汚れを気にせず使えるのではないだろうか。
グローブと併用すれば「保護」という面でも十分に役割を果たすだろう。
革グローブもそれなりの耐性はあるが、
硬化や収縮等の物質的劣化に至るまでの温度は低い。
遮熱という面でみればそこそこ使えても、
断熱という面でみれば非常に心許ないと感じる。
(あくまで個人的感想)
しかし、Insulation Pad と併用することで、
グローブを保護しながらも断熱ブースターとなり、
肌に伝わる熱を大幅に減らすことが期待できるだろう。
本品は、個人所有のMYOGをブラッシュアップしたものである。
サイズを調整し、断熱性も引き上げたつもりだ。
当然過去のものはボクしか持っていないので、
比較対照はボクにしかできないのだが、
十分にアップデートできていると感じる。

(上がプロトタイプ、下がMYOGの個人的に使用していたもの)
サイズ感に関しては、大きすぎず小さすぎずを心掛けたが、
ボク自身が考える許容範囲ギリで設定した。
実際、MYOGのものは更に小さいし20g と軽い。
しかし、プロトタイプを使うたびに「やっぱ、コッチだな...」と、
少々イキってしまった過去の自分を反省する・・・(笑
Insulation Pad に反応するのは、
ある意味マイノリティと呼ばれる少数派かもしれない。
事実、いままでほかのもので事足りていたのだから、
「こンなの必要ないだろ」と鼻で笑うひともいるだろう。
しかし、幅広いものに対応できる「ひとつ」...という方向性は、
フィールドギアにおける定石とも云えるものではないだろうか。
当然、リフターや他のものを使ったほうが良いという場合もあるだろうし、
手の大きさや力の必要性などケースにより使用感もさまざまだろう。
だが、グローブをいちいちとったりはめたりは面倒だし、
いくら馴染んだグローブでもはめっぱなしはチョイと・・・
手ぬぐいやタオルは角度方向により手から落ちそうになったり、
ことあるたびに折りたたんだり、
火に近づく縁廻りが気になったり・・・
リフターは便利だが、携帯性や限定的使い方に
少しストレスを感じていたり・・・と考えたことのある方・・・
選択肢の一つとして...Insulation Pad はいかがでしょうか。
Insulation Pad
材 質 シリコーンコーティング耐熱シート JIS A 1323 C種
カーボンフェルト JIS A 1323 A種
アラミド繊維糸
サ イ ズ 約 55 × 230
重 量 約 28g
(個体差がある為、上記数字は目安としてご確認ください)
予定販売価格 ¥ 2,800- (税抜)
7月中旬 リリース予定
2019年07月03日
Ash sack...焚火マナー向上を願う者のひとりとして
焚火やBBQに関するマナー問題は今に始まったことではありませんので
これを読まれる方の多くは幾度となく見聞きしたことがあると思います。
特に炭化した薪や木炭、ゴミの廃棄・放置は管理者側にとって大きい問題でしょうし、
利用者側としてもそれを目の当たりにすることは決して気持ちの良いものでは無いと思います。
自治体により若干の差はあっても条例には火を起こせる条件は明記されていますし、
例外とされる条件もまた明記されています。
おそらく火を起こせる施設・環境において
「終わったらどうぞそのままでお帰り下さい」というところは無いでしょうから、
それぞれに定められたルールに従い行うといったことになると思いますし、
それ以外の場所ではさらに謙虚な立場で安全と環境を考慮したモラルが重要となってくるでしょう。
土に埋めるといった最終的な処理方法を肯定する方もいれば否定する方もいますし、
いろいろな知識や情報を持った上での様々な考え方はあって当然だと思いますが、
さすがにそのままほったらかして帰っちゃうってのは・・・。
仮にそこがボクの所有している土地ならばほったらかしなんてのは当然論外と云える行為ですが、
土に埋めるのも勘弁してほしいものです。
灰だったら土の栄養にもなるし...なんてのは大きなお世話で土質のことなんか考えなくていいから
きれいに跡を残さず全て持ち帰ってくれと云うでしょう。
このAsh sack は、処理できる環境が整っていればそこで処理させてもらい、
それ以外であれば全て持ち帰り適切に処理するというスタンスの上で製作しています。
ガラスクロスにシリコーンコーティングを施した耐熱クロスを難燃アラミド糸で縫製。
しなやかで耐候性・撥水性がある上、
耐熱・難燃クロスにありがちなチクチク感もなく、敏感肌の方でも気にせず扱える素材です。

シリコーンコーティングは約250℃で劣化が始まりますが、
生機(きばた)となるガラスクロスの溶融温度は約860℃。
クロスの全成分が溶融する温度は1200~1400℃と云われています。
この素材のスペックは、数年前にYouTube にアップしていますので
そちらを確認して頂けばその耐熱レベルが解かって頂けると思います。
あくまでボク個人の認識として、
よく目にする耐熱温度と云う表記は曖昧な部分を否定できないので、
数字云々というより実践的検証はその素材に対する理解度を高めてくれます。
動画ではキンキンに焼けた木炭をクロスで包み
強制的に消火を促して一晩置いたものを拡げて確認しています。
高温に晒されたあとでも柔軟性を保ち撥水効果も維持できています。
どのメーカーのものであれ耐熱クロスは消耗品ですので、
こんなタフな使い方をしていれば必要以上に劣化を早めてしまいますが、
完全消火に至らず手をかざし微かな熱を感じる程度のものであっても、
長く使っていけるレベルの素材であると思います。
このAsh sack は少々水を含んだものも入れることができます。
縫製部にシーム処理をしていないのでバケツのように水を溜めるようなことはできませんが、
消火の際に水を使ったものや雨水を含んだものにも対応できます。
ドロドロになったものは扱いも厄介ですので、
個人的には消火の際に水は使いたくないですが、
クロス繊維の中に灰が入り込むこともなく、
サッと水に流すだけでsack 内をキレイにできるのは何気ない大きいメリットです。
レジ袋等を使っての灰や炭の持ち帰りに不安を感じたことはありませんか?
実際ボクも持ち帰る際はレジ袋を使ってきました。
しかし、Ash sack を使うことで、
しっかり消火したつもりだが、埋火が残っていたらどうしよう...
などといった万が一の不安は解消されます。
仮に少々熱を持った状態でも内部の空気を抜き、
口を折り曲げ酸素をカットすることで完全消化を促します。
消壺やペンキ缶などを携帯できれば何も問題ありませんが、
コンパクトな装備でのキャンプを実践している方、
または、されようとしている方には大変な負担。
Ash sack はその負担をできる限り減らしつつ、扱いやすいものを目指しています。
まだ試作・テスト段階ですが、焚火マナー向上を願う者のひとりとして製品化できればと・・・。
概ねこんな感じですが、いろいろな状況を想定しプラパーツは避けていますので、
お手持ちのカラビナ等を用意して頂く仕様になります。
焚火後の灰や炭の携帯用、消火用にとどちらにも使え、
負担の少ない持ち出しができるAsh sack...
Ash sack は焚火シーンにおいてフィールドに謙虚に向き合いつつ、
後味の良い撤収を実現できるアイテムになるのではと思っています。
2019年04月25日
Compact heater Ⅱに死角なし...か? #2
前回のつづき
ボクの個人的なセッティングです・・・
上下・背面とフル装備ですが...非常に軽量でコンパクトに持ち出せるセットです・・・
(今回の試作品)
(リフレクター関連すべて)
(フル装備)
Compact heater Ⅱ/ ウインドマスター/ OD缶(満タン)を合わせても
この程度の負担で寒さを凌げそうです・・・
スタンドとなるステンレス線材は立体的な構造ですが
ケース内に収まるサイズですし
プレートはケース径とほぼ同サイズ・・・
ヒーター上に手をかざせるくらいに上方向への熱をカットしています・・・
低めに張ったタープのデッドスペースにセットしても影響は少なそうです・・・
ヒーター火入れ時には取り付けができませんし
ヒーター上での湯沸かし(ラボでは推奨していません)は難しくなりますが
今までただただ放出されていた持て余し気味の強い熱を
少なくとも正面で体感できるひとつの提案です・・・
Heat shield カテゴリー内でのラインアップを検討しています・・・
これからどんどん暖かく...暑くなっていくこの時期ですが...
シーズン中はただでさえ時間のかかるヒーター製作に追われ
この手のハンドメイド品に時間を割くことが難しい状況も想定できます・・・
あらためてお知らせしますが...
オンラインストア更新時には...どうぞご検討下さい。
2019年04月24日
Compact heater Ⅱに死角なし...か?
Compact heater に関して長い間歯がゆい思いを抱いていたのが
上方向にバンバン逃げていく熱対策だった・・・
これを何とかしたいと思いながらも...いいアイデアが浮かばない・・・
正確には...いいアイデアと思われるものはいくつかあったが
試作してみると...残念な感じに・・・
ヒーター上にマグ等を置いて...という使い方は
ラボとしては推奨していないというスタンスだ・・・
ガス缶によってはかなりの高さになり
それにマグ等をのせれば...達磨落としのようで危なっかしい・・・
自己責任というどこか居心地の悪い言葉で済ませたくはないが
マグを置いて湯沸かし...という方法は一つの熱対策にはなるが...
「どんだけ湯を沸かすんじゃ・・・」という感じも否めない・・・
ヒーター上部...15~20cm付近の温度は
適正使用と思われる炎がはみ出さずコイル全体が赤熱している状態で約150℃・・・
数字はアナログ且つシンプルな計測なので目安として捉えて頂きたい・・・
ヒーターは屋外専用として販売させて頂いていますが...
テント内で使用される方々がいる現状は把握しています・・・
まぁ...この辺はゴニョゴニョとしたものですから...アレコレ云いませんが...
テントへの影響も怖いものですね・・・
次は試作品・・・
厚さ0.1mmのステンレスプレートをステンレスバネ線材でヒーターに固定しています・・・
バネ線材は0.5mmと細いですが...通常針金などとよばれるものとは違い
非常に強いコシがあり曲げにも強いものです・・・
80Φの小さなプレート一つですが...100℃以上の熱をカットしつつ
熱反射効果もあってか暖かさの体感もグッとアップした感じです・・・
スペック等はまた後日あらためて...ということで・・・
2018年11月02日
試作...フィールドテスト
基本的に今のボクのキャンプギアは
歩けることを前提にチョイスしているので
バックパック装備と云っていいでしょうか・・・
これは移動が車であってもバイクであっても
それほど大差ないのですが
当然季節によりギアを入れ替えることで
夏は少なくすみ冬は多くなってしまいます・・・
Compact heater は多くなりがちな冬装備を考慮し
できるだけ持ち出す負担を減らしつつ
寒さを愉しめるものとして製作したものですが
焚火ギアにおいてもそのマインドは変わらないものです・・・
今までいろいろと焚火に関するものは作ってきましたが
耳目する焚火事情を考慮すれば
その重要性は無視できるものでなく
むしろ必須と云いたくなるものと考えています・・・
いくら直火OK とは云えこれはないだろう...という状況に
ため息つきたくなることもしばしばですので・・・
焚火も器が違えば趣も変わるものです・・・
一斗缶では少々無粋にも感じてしまう焚火も
器が違えば洒落たものにでもワイルドにもなり
ラクになったり難しくもなったりとさまざま・・・
焚火廻りをトータル的にコーディネートするpic もよく見かけますが
それはそれで...いろいろと大変だろうな・・・(笑...と思いますが・・・
さて...今回試しているものは
「移動手段を選ばずに持ち出せるファイヤーピット」 をコンセプトに試作しています・・・
部分的に20mm 程度の厚みにはなりますが
それでもA4 より若干小さいほぼB5 サイズに収納でき
重量も現状604g ながら(今後500g 台後半にまで落とす予定)
40cm~45cm サイズの薪を自由に組み替えることができる
燃焼スペースを確保しています・・・
灰落ちも少なく熱インパクトを回避できる高さも十分確保しているので
直火スタイルの比較的大きめの焚火スペースを
手軽に持ち出せ安全に愉しめるものになっています・・・
焚火に特化したギアですが
直火での愉しみ同様工夫次第で調理もできますし
そのまま突っ込むってのもアリでしょう・・・(笑
シンプルを使いこなせる自分でありたい...と思う今日この頃です・・・
2018年08月06日
New Stove フィールドテスト
テスト用サンプル本体89g という軽さながら、
手首ほどの太さの長い枝でも余裕で対応できるスペックが実現できています。
ベースとなるカグツチノイスをマイナーチェンジしたものですが、
正面をオープンにすることで広めの燃焼スペースが確保でき、
様々なサイズの枝をカットすることなく使えます。
そして、間に空気層をつくる2レイヤー構造の独自のロストル形状が、
フィールドへのダメージを軽減します。
カグツチノイスではカーボンをメインに使ってきましたが、
今回のストーブは重要な要となる部分にしか使用していないので、
販売価格も格段に抑えられるのでは・・・
収納もペットボトルより小さく、バックパックのポケットにも余裕。
軽くコンパクトながらも大きく使えるストーブです。
2017年03月07日
MYOG...リフレクター
...焚火でリフレクター...と云えば...
...ブッシュクラフト的スタイルによく見られるモノだが...
...木を確保し...切り...組み上げ...とかなりの労力が必要である・・・
...まぁ...個人的には・・・やってられない作業・・・なのだが...(笑
...効果のほどは理解しているつもりである・・・

...携帯性・繰り返しの使用・熱反射を期待するとすれば...
...こんな感じでは...と思い作ってみた・・・
...0.1 厚のsusバネ材を使用し...
...スピットと併用して設置している・・・


...ペグで10cm~の下穴を開け...
...ホイルにセットしたスピットを差し込むだけで簡単に使用できる・・・
...風等を考慮し補強をするとしても...
...やりようはフィールドによりいくらでもあると想像する・・・
...そもそも...風でコレが吹っ飛ぶようであれば焚火はやめたほうがよい・・・
...因みに...スピットは約30cm 程で...15cm 程度は地中に差し込めるよう設定してある・・・


...比較的小さいサイズだろうウッドストーブ等でも...
...効率良く暖が取れ...燃焼・調理等のサポートができるのではないだろうか・・・
...実際...高い熱反射効果を実感する事ができた・・・


...Compact heater モニターにご協力して頂いている皆様・・・
...宜しくお願い致します・・・
2017年02月13日
モニター募集終了のお知らせ・・・

...Compact heater モニター募集にご応募いただいた皆様
...誠に有難うございました・・・
...2/15 までという予定でしたが
...応募メールも落ち着いてきたようですので
...勝手ではございますが...この辺りで終了させていただこうと思います・・・
...今後...モニターとしてご協力いただく方に順次返信メールをお送りいたします・・・
...2/16(木)までに返信メールが届かない方々には
...大変申し訳ございませんが、今回の募集に関しては
...見送らせていただきました・・・
...できるだけ幅広い角度からの情報を得る為に
...使用予定状況等コメントからいろいろなキャンプスタイルの方々に
...お願いする予定です・・・
...返信メールが届いた方々
...宜しくお願い致します・・・
2017年02月05日
Compact heater Prototype ...
...久しぶりのブログ更新となったが
...その間も試作とテストを続けていた...heater ・・・
...名称を...Compact heater...として
...何とかプロトタイプ製作まで辿り着いた・・・



...パーツ製作・組立て・テスト・バラシをひたすら続けていたのは
...内部構造に関してなので
...一見...過去にアップしたものとの違いが解かり辛いが
...大幅に変更を加えている・・・


...過去にも書いた通り...表面酸化処理を施した鉄線コイルを使用している・・・
...これは...このCompact heater の特筆すべき特徴のひとつで
...酸化面からの熱放射率(=吸収率)がステンレスコイルより
...はるかに高いからである・・・
...また...ひとつの特徴として挙げるのが
...コイルを楕円に加工しているところにある・・・
(このアイデアが今回の試作の連続に終止符を打ったと云っても過言では無い...と思っている)
...この楕円コイルとメッシュシートとの組み合わせで
...heater 内の炎の流れを調整し
...効率良くコイルへの熱吸収・熱放射が実現できているのではないか...と思っている・・・
...内部構造を構成する最上部パーツにメッシュシートを組み込んでいる・・・
...上方向への熱と炎の透過を制限しつつ
...heater 内の蓄熱とコイルへの効率的な熱供給の為なのだが
...heater を上から見ると若干陰っているのが見て取れると思う・・・
...heater を真横から見て
...時計の文字盤を重ねてイメージして頂きたい・・・

...12 時方向(真上)...6 時方向(真下)とした場合
...12 時方向で手をかざすと当然ながら放射熱を感じます・・・
...heater を中心に弧を描くよう真横の3 時方向にゆっくりと手を移動してみると
...1 時~2 時方向の辺りで急激に熱量が下がり
...3 時方向に近づくにつれ再び熱量が上がる
...といったことを感じ取ることができます・・・
...要するに何が云いたいのかといいますと
...これが先に書いた
...上方向への熱と炎の透過を制限...ということなのです・・・
...heater から放出される電磁波は大気の流れに関係なく
...当たった物質の表面を温めます・・・
...手をかざせば手のひらを...衣服に当たれば衣服の表面を温めます・・・
...実際にheater を使用する状況を考えてみれば
...NakedLabo では上方向の放射熱を...ロス...と捉えていますので
(金属製のマグ等を載せて飲み物を温めるといった使用方法は別として...)
...先に書いた一例にあるように上方向ではなく
...それ以外の方向への放射熱を重要視しています・・・
Size 75×75×H40
重量 約45g
材質 ステンレス・鉄(表面酸化処理加工)

...簡易的なものであっても
...熱反射効果のある素材のリフレクターやベースを併用すると
...格段に効果を体感することができます・・・
...シングルバーナー用で汎用性があるよう製作していますが
...バーナーによって相性の良し悪しはあると思います・・・
...以下...参考までに
2016年12月01日
MYOG...Heater 試作品確認・・・
...トライ&エラーを繰り返していると
...ふと...何が正解で...何がそうでないのか
...解からなくなってしまう感覚に陥る・・・
...一度は落としどころと思っていた場所に落としてはみたが
...ふと思いついたアイデアに
...再び興味が湧いてくる・・・
...内部構造を構成する主なパーツのうちの 6個の
...規格違い各々2~4 種類を製作して
...組み合わせや位置...足し引きを
...組み立てては火にかけ...冷ましてはバラすの繰り返し・・・
...で...一応落としどころに落としてはみたものの
...無性に比較対象が欲しくなった・・・
...ってことで...マスプロ品を購入してみた・・・
...諸条件を鑑みれば...比較という言葉は正確では無いと思う・・・
...云い方を変えれば...
...自己満足を満たす為の確認作業...ってとこか・・・(笑



...同程度の火力で試してみたが
...十分に自己満足は得られた・・・(笑
...この一回の為に...二千数百円を支払い...荷物を増やしてしまったが
...まぁ...良しとする・・・(笑

...この先...サンプルを作り...モニター募集をしてもいいかな
...とも考えている・・・
...が...また新しいアイデアが浮かぶかもしれない・・・
...これもまた...良しとするか・・・(笑